おばあちゃんのテーブル〜〜^^

我が家の居間の食事用テーブルは、1m×2mの杉材の大きなテーブルだ。
70年前に母が仕事を始めたとき、教室の製図台・裁ち台として大工さんに作ってもらった7〜8台の内の1台。
母が仕事を辞め、30年前私たちが帰ってきてkunちゃんが教室を部屋に改造し、その居間の食堂テーブルとしてずーーっとそのまま使ってきた。
食事のテーブルに、子供たちの工作机に、勉強机に〜〜〜大きなテーブルは「多目的テーブル」として、我が家の毎日の生活の中の中心だった。
何も加工していない素材そのままのテーブルは、すぐに黒くなって・・・・何度も漂白したり、削り取ったり・・・・すぐにまた元に戻って、台フキンはいつもぞうきんみたいだった・・・( ̄▽ ̄;)
三男坊が大学生の時、「おばあちゃのテーブル」にサンダーをかけ、ワックスをかけ、見事に立派なテーブルに再生してくれた。
天然塗料にこだわった三男はその後何度も帰省の度にメンテをやってくれた。
三男があまり帰って来れないため、その間は長男が代わりにメンテを引き受けてくれた〜〜
無害・無公害の天然塗装は、何度となくメンテをすることが必要になる。
その分、使い込めば使うだけ「味わい」が出てくる〜〜^^
かれこれ、もうあれから6年・・・・メンテをしていてもやはり黒ずんでしまったテーブルを大晦日に、ペーパーで汚れを落として椿油をすり込み、米ヌカワックスで何度も何度も丁寧にワックスがけをしてくれた〜〜
お陰で、また「おばあちゃんのテーブル」はリフレッシュ〜〜^^
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今回は三男がデザインした試作品の椅子6脚を持って帰って来てくれた〜〜^^
試作品だから、座の色は色々〜〜(^_-)
今まで使っていた椅子は・・・・そう、昔の小学校で使っていた木の椅子・・・・
捨てられる運命だった木の椅子6脚を食堂の椅子としてつかってきた。
しかーし・・・もうちょっとガタガタゆるんできてて・・・
木の椅子6脚は・・・とりあえず山小屋に運んだ。
年代を重ねた木の椅子は・・・まだまだもったいなくて・・・燃す事は出来ない・・・
まだまだ使ってやりたくて・・・
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ここに帰ってきてから産まれた三男坊は、ずーーっとおじいちゃんとおばあちゃんにくっついていて、病気で弱っていた母にとって、三男の存在は特別だったようだ。
その三男坊の手でメンテされた「おばあちゃんのテーブル」に、三男デザインの椅子〜〜〜^^
空の上からおばあちゃんはどんな風にこの光景を見てるだろう・・・・
「木は手入れさえちゃんとしてやれば、いつまでも使えるんだよ」・・・そう話しながら、愛おしむように黙々とワックスをかける三男坊・・・・
そこにはやんちゃで腕白坊主の三男坊でなく、しっかりと社会の中に根を下ろした26才の一人の青年がいた・・・・
もう・・・親の役目は終わったんだなぁ・・・・寂しいような・・・嬉しいような・・・・
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