早朝から森にユンボの唸り音が響く。
「宙に浮いてるのに、なんで倒れんのやー！」
あまりの３本目杉の執念に・・・根負けしたkunちゃん。
朝から、新たにリベンジに望む〜〜〜〜＾０−
・・・・っと・・・・っっと・・・・・っっっと・・・・・
ユンボエンジン音が止まった・・・・ん？？
またガス欠？
老ユンボはもうあっちゃこっちゃガタガタで満身創痍で動いてくれているので、いつ、何が起こるかわからない・・・・・４０年以上も雨ざらしで、重労働させられてきたんだから、もうしゃーないといえばしゃーないんだが・・・・;;;
kunちゃんがメンテできるからなんとか動かせてるが、いちいち業者さんに来てもらってたら、出張費やら修理費やらで、おそらく買うより高くつくだろうなぁ・・・・
それよか・・・もう、１０年前から部品がないからとメーカーさんにも見放されてるし・・業者さんもお手上げかな・・・笑
老ユンボの身体には、kunちゃんの手でもういろんな車の部品が移植されてるし〜〜笑
そんな満身創痍の身体でも、ここまでうちの山小屋のために１５年間貢献し続けてくれてる老ユンボ・・・
kunちゃんにとっては自分の分身なのかも・・・
＊＊＊＊＊
診察結果・・・オイルもれがまた始まってるらしい。
昨日オイルじゃじゃ漏れになってしまって、合う部品をがさがさ探してきて応急手当したんだけど・・・・
「修理タイム」・・・・老ユンボと仲良く付き合うには、この「ハプニング」に臨機応変に対応出来なければ・・・無理・・・
作業途中でなんども「修理・メンテタイム」に時間をさかれ・・・大きなため息のkunちゃん。
だけど・・・・誰になんといわれても・・・「まだまだ動くよ〜〜＾＾」っという・・・(^_^;);;;
この最後の最後まで諦めない執念には、さすがの相方kaoも頭が下がる・・・・;;;
なんとかオイル漏れの修理完了。
燃料垂れ流しで作業してたため、灯油が２本も空っぽ〜
で・・・下の村の給油所まで灯油を買いに走る。
携帯が鳴った。
「今から山土運んでくれるから、通路ダンプが通れるようにかたづけておいて〜」っと。
大急ぎで通路のブルーシートや一輪車を片付けてたら、軽トラが林道をあがってきて、そのうしろから2トンダンプが追いかけてきた〜〜
２トンの山土をとりあえず下ろしてもらって、後、４トンダンプで運んで下さることになった〜
杉の木３本を倒した後の大穴を埋める土がなくて。。。。
どうしようか・・・山を崩すしかないなぁ。。っと話してたとこだったので、ほんとに、グッドタイミング〜〜♪
これで、大穴が十分埋められ、まだ続きを整地して広げられる〜〜＾＾
うまくいけば、デッキ下にも土がいれられるね〜〜＾０＾
なんか、すべてがとんとん拍子〜〜＾＾
あまりにもうまくいきすぎて・・・怖いくらい・・・・
それよか、この最後の3番目杉を倒さないと前には進めない〜〜！
やるぞーー！
根っこが思いがけずよく張ってて、小屋の方に引っ張ってる。
ユンボでその根っこを掘った。
「あっ・・・・あっ・・・あっ・・・・・・・！」
見上げてたkaoの声が声にならないほど、「その時」は突然にやってきて・・・・・
あっという間に・・・終わった・・・・
３番目杉は、ガガガガガガガ〜〜〜〜〜ッ〜〜〜〜〜ズズズズズズズズ〜〜〜〜〜〜〜ン・・・
バキバキバキッ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン・・・・ガラガッチャン〜〜〜ベキベキッ〜！
ドドド〜〜〜ン〜〜〜ガッチャン、バッチャン〜〜〜！！
大きな大きな壮絶な悲鳴・騒音を残して・・・ガレージの端っこにひっかかって横たわっていた・・・・
「あっ！！！！！・・・・・・・・・・・・・・やっちゃったぁぁぁ・・・・・・・」;;;;;;;;;;
言葉を一瞬失った・・・・
ユンボの上のkunちゃんも、しばらくは茫然自失・・・・・・
二人とも・・・しばらくはその場に立ちつくしてただただ倒れた３番目杉を見つめていた・・・・
ようやく我に返ったkunちゃんが一番に駆け寄って見上げたのは・・・・・
山小屋の屋根だった・・・
３番目杉は山小屋の屋根のトタンの角をこすりながらガレージ小屋の入り口上の屋根スレートにぶつかって倒れていた。
５０年生で抱えられない太さになってた３番目杉・・・枝葉がすべて山小屋の方に茂ってしまって、小屋に直撃したら怖いなぁ・・・っとずーーっと倒すのに躊躇しつづけてきたのだが・・・・
不安が的中・・・
ヤバイ！　っと思って引っ張ってるベルトをユンボで引っ張ったそうだが、なにせパワーのなくなった老ユンボには、もう限界だった・・・・・
誤算だ・・・・損害おおきいなぁ・・・・kunちゃんは独り言いいながら、屋根を見上げて修理の段取りを考えている〜〜笑
まっ、ハプニングはあったけど、念願の３本の杉はなんとか倒せた〜〜＾０＾
これで、やっと小屋前が整地できて、広々と使える〜〜〜♪
っと・・・・林道を４トンダンプが疾走してきた・・・
うひゃぁ〜〜！　　えらいこっちゃぁ〜〜！　　
もう山土きちゃったよーーーー！