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〜訓ちゃんのパートナー・kaoの御挨拶〜 |
中学・高校は自転車に夢中、高校・大学はテントを担いで北アルプス、南アルプスの山々を登っていたkunちゃん。 結婚してからはワゴン車にテント、キャンプ用品一式を積んで、子供達も詰め込み、途中の河原でおしめを干し、ミルクを飲ませながらのジプシー旅行を続けていたkun&kao夫婦が夢みたのは「同じ所でテント張って何日かぼ〜〜っとしたいなあ〜〜」それからが土地捜しの始まりでした。 知り合いの知り合いの知り合い・・・の紹介、裁判所の物件、役場に直接手紙を書いたり・・・休みをとっては、西に東にとどれだけ車で走り回ったことでしょう・・・・ 捜し始めて15年、やっと巡り会った山はうっそうとした暗い植林の杉林。おまけに北面。明るい広葉樹の山か高原・・をイメージしてた夫婦は迷いました。でも舗装された林道、小さな沢が流れていて「水の確保」の第一条件はクリヤー・・・沢の水は手を入れると切れるほど冷たく・・・信州の谷川の冷たい水を思い出させてくれました。「ここに決めよう!!」・・山小屋作りのスタートです。 土地捜しと同時に大切にあたためてきた山小屋の図面。自分の山の杉を使ってのログハウスも考えたのですが少しでも早く作りたくて、乾燥、皮剥きに時間のかかるログハウスは諦め、山小屋には出来るだけお金をかけずに廃材を使うことにしました。「リサイクル山小屋」です。 骨組みの鉄骨の鋼材はすべて廃材のため、錆び落とし、錆び止めのペンキ塗り、溶接・・と手間と時間が何倍もかかってしまい、やっと骨組みが出来ても前に進まず、せっかくのペンキもまた剥がれて錆びはじめ・・・・いらだつ日々もありました。 「とにかく屋根だけでもかけたい!」と投光器をつけてがんばり、なんとか屋根が出来ると「雨風が吹き込まないようにしたい!」と・・・・・たった独りの孤独な作業・・・材料がなくなるとそこは中断して材料のあるところから・・・コツコツコツコツと地道な作業が続き、いつの間にか気がついたら8年という歳月が流れていました。 8年間に撮った写真はアルバム60冊。私達家族の汗と泥の奮闘の記録をどうしても何かの形に残したいとホームページ作りを思い立ったのです。しかし悲しいかなHPに関しては全く無知なkun&kao夫婦、16才の娘の力を借りてようやく「訓ちゃんの土木研究所」を開設出来ることになりました。PC歴1年、メール以外は何も出来ないメカ音痴のkaoがこのHPを維持していけるか何ともおぼつかないですが娘に教わりながら少しずつ前に進めたら・・と思っています。 この山小屋作りは私達夫婦にとって、『家族の絆』がぎっしりと詰まった大切な大切な宝ものです。そして、こども達がほぼ巣立った今は、kun&kao夫婦二人の第二の青春のスタート拠点になりました。 昨年の8月からは小屋から少し降りた棚田の一番上の田んぼを借りて週末農民をしています。何もかも手探りの「にわか百姓」ですが、自然の力の大きさにただただ感動、感激の週末田舎暮しです。「早く小屋を完成させたい!」とがむしゃらにやってきた8年、最低限の生活が出来るまでになり『ここらでちょいとひと休み』自然の四季を身体で感じながら、の〜〜んびり、ゆ〜〜たりと自然のままに身を任せてみるのもいいかなあ・・・と思っています。私達の山小屋には「完成」の二文字は永遠になさそうですね。 家族7人だけで杉の木を一本一本切りながら始めた山小屋作り。汗まみれ、泥まみれの奮闘記を見て下さった方たちが、それぞれに何かを感じて下されば嬉しく思います。
H13.11.16 kao |
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